カツ(魚垣)・漂着物体験

学校ボランティア

2011年10月05日 18:00

10月1日(土) カツ(魚垣)・漂着物体験 伊良部小
沖縄大学移動市民大学「カツを知って守って考える集い in 伊良部」
午前中に大学の先生の話や伊良部高校生のオカガニやシオマネキの生態の調査報告がありました。佐和田の浜では65種類の貝が発見されているとの事です。
午後の佐和田の浜空港横・海の野外活動に、放課後子ども教室で参加しました。


沖縄大学の盛口満先生はゲッチョと呼ばれるものしり先生で、
まずは、エイの歯やハリセンボンの浮き袋や南方からの木の実等いろいろな漂着物をみせて、みんなをたのしませてくれました。
さあ、みんなで拾います。
いつも探検隊で大量の漂着ゴミを拾う浜・そこは南の国からの珍しい植物漂着物の宝庫でもあったのです。
拾ってはゲッチョ先生に持って行き、名前や国を教えてもらいます。
左から)
サキシマスオウノキ・・・板の形の根が地上でくねるマングローブ林の木の実
モダマ・・・1mもあるサヤの中の大きくてかたい豆
左手指の間 ワニグチモダマ・・・ 横に線の入った小型のかわいい豆・白は軽石・香水?
ミフクラギ・・・毒があるというリュウキュウキョウチクトウの実(漂着物は毒無し)
左から)
ゴバンノアシ・・・碁盤の足のよう。花はサガリバナが上をむいたように咲く
ニッパヤシ・・・湿地の泥の中に二叉分枝した根茎を伸ばすマングローブヤシの実
マテバシイの一種・・・宮古ではない。おそらく台湾から流れてきたドングリ
ハスノミカズラ・・・トゲトゲのサヤの中の白い豆。アクセサリーにも使われる
モダマ・・・漂着物学会に漂着モダマ展示室があるくらい人気がある
まだまだありました。取れた物、見せてください!

干潮を待ってカツに向います。

佐和田の浜は4kmの長いリーフの内海・
カタバル(潟原)イノー
豊かな漁場!
かつては魚垣が10基以上もあったとか
今は空港寄りの、長浜トヨさんが守ってきて、
市の文化財に指定されている1基のみ
南の手と言われる石積の垣が岸から80m、先はフグイと言われこの先に網を仕込む、⇒
(干潮潮位32cmの時)
ここから330m北の手が伸びる
この手の間に潮が満ちて入った魚を、
潮が引いて海面に出た手が石網となって、
フグイ・網に追い込む漁!
今までの記録!サヨリ・アジ・ボラ・ベラ・ダツ・カワハギ・イワシ・イスズミ・アイゴ・フエフキダイ・ヒメジ・イカ・タコ・カニ・コウイカ(記録6kg)1日に120kg揚げた事も!

小学生・高校生・大学生・大人が海に入り、
魚垣と対面!
長浜恵さんに、じっくり、石の積み方、
フグイまで歩き、漁の仕方を教わりました!

この日は潮位が高く(干潮71cm)、風もあり、漁はできませんでした!
残念!
次回、大潮の時、必ずやりましょう!

今日はじっくり、カツ沿いに歩きました!
80m+330m
中には泳ぐ子も!
島の小学生は元気いいねーと言われました
中には大学生とペアで仲よく歩く子も!

海を満喫した半日!
次の日は高校生以上で、石積みの修繕。
小学生でやりたいと言った子もたくさんいましたが、
潮位がさらに高くなるのでやめました。
「必ず漁はやりたい」との声!!

カツは台風でくずれるので、修繕が大変!
空港建設や護岸や地下水の汚れ等で、藻場も魚も少なくなりました!
カツを守り、漁場を守り、生き物・暮らしを守っていきましょう!
企画した沖縄大学・役場の方々ありがとうございました。
長浜さん・高校生達、これからもよろしくお願いします。
島の人たちも、子どもたちに、私たちに、たくさんの自然の事、教えてください。
合同で活動した伊良部探検隊でも報告書きました。
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