700年前と500000年前の場

学校ボランティア

2011年10月26日 03:05

10月24日 伊良部小
伊良部島の歴史の場所を2箇所探検しました。
①700年前の西暦1310年、宮古本島の久松からの移住者が牧山南に久貝村を作ったのが、
伊良部島の村の始まりとされています。
昨年は、伊良部部落生誕700周年記念式典がありました。
牧ブーはこの地にある天然の入り江です。
牧ガーは牧ブーと一周道路の間にある井戸跡です。
↑こんな原野の中を歩いていきます。
←牧ガー 
天然の岩の間に湧き出たウリガー(降り井戸)一番底には階段あり。湿っていますが水はなし。
周囲は見事な石積みで守られています。
規模は大きくはないですが、国指定文化財のヤマトガーのようにしっかりと美しいと、
文化財関係の方は言っています。
井戸は命の源・祖先の支えでした。
←牧ブー
牧ガーから、木にある道しるべをたどっていくと、入り江におりられます。
向こうに平良が見えます。
ここは天然の船着場として使われていた所。
子どもたちはやはり海に入って遊びはじめます。
前回学んだ、漂着物拾いをする子も!


②牧山洞窟群は市指定文化財8竪穴洞窟群(アブ)

その1 ウスバリアブへの大量投機ゴミは、
3月探検隊で拾い、このほど市が回収し、
きれいになりました。
ほっと一息!
まだ、隠れています。


その2 カナマラアブは深さ55m 
井戸のような穴を見下ろしました。
底からは25000年前の人骨が
発見されています。
縄文時代より古く、日本の最古級。
地球の底と交信できる場。
穴はまるくかこめます!

その3 ヌドゥクビアブは底まで歩いていける 深さ22m
ここの円形の地層は500000年前からの珊瑚礁の石灰岩!
人の100年はここの深さ1cm
見上げる木や光の美しさ!
さらに下の洞窟には、
30000年来の石筍がすっくと!

地球の歴史と美しさ!
ここに立てた事に感謝して、みんなで手を合わせました。

この日の参加は子ども6名おとな6名
ひとりが東京に帰るので、皆で見送りました!
「この次は来る時はおみやげねー」
桟橋でみんなで一本締め!
みんなの感想「楽しかったー」
牧山にはマズムヌ(悪い霊)がいるという話もありますが、行けば、いい所です!

島や地球の歴史の場に手を合わせ、知る事は大切な事です。

第72回伊良部探検隊と合同活動。

7月27日の伊良部小職員研修史跡巡りの感想
「島の貴重な自然や遺跡を再確認できた。島の財産であり、誇りである。」
「知らなかった歴史的に重要な場所や神秘的で美しい場所がまだまだたくさんあることがわかった。」
「できるだけ多くの子どもたちが、伊良部の自然にふれ、歴史を知ることができれば、もっとこの島はきれいになるかなと思います。」

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